柏原ゆきよ先生から蛋白質のお話
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参考動画
↓
https://www.youtube.com/watch?v=-UEVVR_vOYU
https://www.youtube.com/watch?v=UD5ad5B507E
戦後でもないのに蛋白質不足が起きた原因
最初の動画では食事の回数が減ってカロリー摂取量が減ったことが原因とし、戦後と同じレベルまで落ち込んでいるという衝撃の事実です。延いてはビタミンやミネラル、食物繊維の摂取量も減っているという。
これには巷の「現代人はカロリーオーバー」などという風潮も後押ししていて、大きな問題となっていることを指摘しています。
低糖質ブームが後押し?
動画では食事回数が減ることで摂取カロリー減ることを指摘していましたが、今から40年以上前の炭水化物悪者時代の再来を思わせる低糖質ブームが20年以上続いたことが災いしているように思えてなりません。
脳や筋肉に必要な糖の供給が絶たれると、糖新生が行われるため、自らの体蛋白を蝕んでいくしかないからなのです。
食事回数はきちんと
柏原先生は蛋白質が吸収されにくい栄養素であることも原因として挙げています。
吸収されにくい蛋白質やミネラルは一度にたくさん摂っても吸収されないので、回数を分けることを推奨しています。 食事回数が減るとデメリットが多いことを重ねて指摘しています。
食事を抜いてプロテインなどで補っている人が増えているが、食事からのタンパク質摂取量が減ってしまうと総摂取量の全うには期待できないことが多いと語っています。
先程のミネラルの話同様、蛋白質不足が疑われるひとは他の栄養素についても不足している可能性が考えられるため食事の摂り方を見直す機会を得てほしいと仰っていました。
この芳しくない状況を放置しておくと、歳を重ねるに連れて、更に吸収率が落ちてくるので年を取った時に衰えやすい大変な状態になると警鐘を鳴らしています。
具体的にどう食べるか
柏原先生は次のことを説明しています。
①どんな食べ物から蛋白質が摂れるか
②年代による特徴
③蛋白質をしっかり摂って健康レベル、美容レベルを引き上げる方法
蛋白源の変遷を確認すると穀類(主食)と豆類の摂取減少が現代人の蛋白質不足の原因だとデータが物語っているという。
つまりご飯と味噌汁を食べなくなったこと、つまり主食を減らしておかず中心の食事になったことで全体の蛋白質摂取量がかなり落ち込んだ要因だと結んでいます。
お米の消費量と蛋白質摂取量の変遷
1962年から現在までお米の消費量は年々減少しているが、蛋白質の摂取量は1970年くらいまでは増えているという。この背景にはもともとおかずを沢山食べていなかった日本人が戦後の高度成長期を迎え豊かになったことで、おかずの摂取量が増え、お米+おかずの蛋白質の摂取で総じて上がっていたことが原因だとしています。
しかしながら、そこから企業戦略などによる歪曲した論説が横行したり、低糖質を推奨する風潮で現在まで減少の一途を辿り、延いては蛋白質の総摂取量が減少したと仰っています。
年代による特徴
2005年男性には年代別によるご飯の摂取量は大きく変わらないというより、働き盛りの30代、40代の方が20代より多いくらいでしたが、現在に向けて年代が上がるほどご飯の摂取量の減少が顕著です。
女性の場合は非常に興味深く、2005年には高齢女性の方が若い女性よりご飯を沢山食べていましたが現在に向けての減少傾向が顕著です。一方20~40代の女性は現在に向けてご飯の摂取量の減少傾向は穏やかで、現在に向けて年配者より多くのご飯を食べています。
男女で傾向は若干の違いはあれど、年配者(50代以上)のほどご飯の食べる量が減っているようです。延いては年齢が上の方ほど蛋白質不足傾向が如実に表れています。
健康・美容レベルを上げる方法について
ご飯のアミノ酸スコアは肉に劣ると評価されがちですが、大豆と組み合わせると肉レベルにまで高くなると柏原先生は何度も仰っていますが、所謂ご飯と味噌汁が最強という所以です。味噌でなくても豆腐や煮豆でも大豆製品と組み合わせることが有効だと締め括っています。バランスはご飯が6、おかずが4のバランスとよく咀嚼することがお勧めで重要だそうです。
すこしの不満
推奨する食べ方に異論はありませんが、蛋白質がエネルギーに回ったら蛋白質として機能しないことについての説明がないのは少々残念で、また食べている食材から培われる腸内細菌バランスならば、低蛋白でも腸内細菌がアンモニアを回収して体蛋白を合成してくれる論文もあるくらいですので、澱粉中心の低蛋白食なら何ら問題はないと思います。パプア奥地の裸族はサツマイモを主食とする一日2食ですが、野山を駆けずり回り、狩りをして回るので筋骨隆々とした肉体を持ち、子沢山だそうです。
先達ての森谷先生の炭水化物は蛋白質より優先してエネルギーになるという理屈でしたら、ご飯の炭水化物(糖質)や脂質部分だけがエネルギーにまわり、蛋白質はエネルギーに回らないということでしたら、カロリー表記も変わってきますし、蛋白質はご飯と大豆で肉レベルという話も頷けなくはありません。
とはいえ、ご飯中心の質素な食事ならば、腸内細菌が蛋白質不足は解消してくれるのではないでしょうか。