プロテインダイエットの功罪
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たんぱく質神話
私はどう見てもアラフォーにしか見えないアラシス世代ですが、私が継承する食のイデオロギーに巡り合う前(私が21歳の頃)はタンパク質神話がもてはやされ、ダイエットするのにはタンパク質が絶対不可欠であるという概念のもとに、食のあり方を唱える識者(?)が少なくなかった。
ダイエットを決意し、食事量を減らし、最初は好調に体重が減るも、栄養素の構成が悪かったり、太ることへの恐怖から食事量が少なすぎて、エネルギーが不足します。
この場合減らしたい脂肪からエネルギーとして消費してくれればいいのですが、
生命活動に最も必要なエネルギー源はブドウ糖
なので、ブドウ糖に変換できる体タンパクから窒素基を切り離してブドウ糖に変えていくため、筋肉が減少したり(正しくは小さくなったり)、貧血になったり、生理がなくなったり、性欲がなくなったりと
あたかもタンパク質が不足しているかのよう
な指摘をされたりするのです。
しかしながらタンパク質が不足しているからといってタンパク質を中心に食事内容を構成しても、エネルギー(ブドウ糖)にしつつ体タンパクを作るという芸当はできるわけもなく、多くはエネルギーとして使われます。
特異動的作用
もっとも、摂取したタンパク質から生命活動に使われるブドウ糖を確保し、更に余剰になっている場合は体タンパクに回る場合も考えられますが、タンパク質からブドウ糖を作る際のアミノ酸から窒素基を切り離す作業SDA(Specific Dinamic Action)で大きなエネルギーが消費されます。つまり
エネルギーを作るのにエネルギーが消費されてしまう
ので、やせる効果が高いと注目されているのですが、実際は必要以上に多くのタンパク質をアミノ酸にまで分解し窒素基を切り離す作業で肝臓を酷使し、窒素基を排泄するのに腎臓を酷使するということで、体にとってはかなりの負担を強いることになります。
低たんぱく食でも生きられる
伝統的な日本型食生活やパプア現地人の裸族などのサツマイモ中心のような食事をしていれば、低タンパク食であっても
腸内細菌の力でアンモニアを回収して体タンパクを作る
ことができます。つまり元来タンパク質を意識して積極的に摂らなくても、生活に支障を来さない程度のエネルギーを摂ることで充分な体タンパクを作ることができるのです。
筋肉もご飯で作ろう
筋肉をつけると基礎代謝が上がるので、せっせと筋肉づくりに勤しむ輩が多いと思いますが、十分な澱粉などのエネルギーを確保したうえでエクササイズするのが望ましく、プロテインを摂りながらエクササイズするのはエクササイズで消費するエネルギーにも使われるので、体への負担を慮ると些か感心しかねます。というかやめてください。
つまりプロテインダイエットは短期的な効果を優先する場合以外は敬遠したほうがよろしいかと思います。
私の経験から申しますと腎臓を酷使するのでむくみやすくなります。