牧田善二先生説と比較してみた
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脂肪を消費後最後に筋肉のタンパク質がエネルギーとして使われるという説に異議あり
牧田善二先生がPRESIDENT Onlineでまことしやかにプロテインの過剰摂取に警鐘を鳴らしています。
珍しく反りが合ったかなと思いきや、「ん?」という部分もありましたので、賛同できる方は参考にされることを希望します。
色々語っていますが、特に異なると感じた部分は
「脂肪を消費し切ったとき、最後にやむを得ず、筋肉のタンパク質がエネルギーとして使われます。なぜ最後かといったら、筋肉をつくっているタンパク質が簡単に不足してしまっては大変だからです。そんなことにならないよう、私たちの体は完璧に設計されているのです」
ここが当サイトと異なる点で人間にとって一番必要なエネルギー源はブドウ糖であるため、ブドウ糖が枯渇した際は、ブドウ糖を作れる体蛋白を最優先でエネルギー源にします。
体脂肪や食品中の脂肪からはブドウ糖を作れないからです。
最近ではブドウ糖以外で唯一脳のエネルギー源になれるグリセリンやケトンが注目されMCTオイルにスポットが当たったりして世間を賑わしていますが、ズバリブドウ糖を供給し、脳や神経のためのエネルギーを確保し、大きくなった脂肪細胞は体に備わった適正化システムによるリサイズに委ねるべきだと思います。
あと牧田先生は人工的に作ったコンクのアミノ酸ではなく、普通の食事で得られる肉や魚、大豆で得られる蛋白質は微々たるもので、一般の人が必要とするタンパク質はそもそも少なく、運動したからといって、あえて「補充する」必要などないと言ってはいるものの、当サイトでは夕食に限定するなど更に少なく設定しています。
食品中の蛋白質もなるべくエネルギー化させないことを推奨します。
理想的なダイエット=伝統的な日本型食生活
アミノ酸プールで体内に大量にストックされるアミノ酸?
「運動をしたらタンパク質の補給が必要という考えは間違っています。運動の有無は関係ないのです」とも語っていますが、これについては合っているような当サイトとは異なるような。
運動をしたらタンパク質の補給が必要という考えは間違いだと思いますが、逆に低蛋白食でも(澱粉などでエネルギーが確保できれば)運動さえしていれば筋肉は作られるのです。
当サイトの他の章でも述べていますが、理想的な腸内細菌叢が構築できれば腸内細菌が体内の老廃物であるアンモニアを回収してタンパク質を合成し体の組織を作るらことが知られています。
更に牧田先生は「アミノ酸プールというシステムが備わっています。名前の通り、アミノ酸を大量にプール(ストック)しておくシステムです。具体的には、体の細胞の中、血液の中、細胞の外の細胞外液などに、約100グラムのアミノ酸がいつでも貯蔵されています」とも語っていました。
当サイトとしても賛同できるのが『過剰なアミノ酸を尿素窒素などに変えて尿から排泄する(濾過ろかする)と腎臓の働きが強く必要とされる為、「過剰濾過による腎機能障害」が起きる』と説明している点です。
やはり食品から適正量を
牧田先生はPRESIDENT Onlineで更に次のように続けていました。
「アミノ酸プールの仕組みによって不足することなどないタンパク質を、プロテインパウダーなどで大量に摂取し、かえって腎臓を悪くしているのが現代人なのです。もちろん、タンパク質は重要な栄養素ですから、必要量を食事から摂ることは大事です。しかし、それは普通に食べていれば十分です。もし不足するなら、プロテインなどではなく、肉や魚や大豆を食べるのが良いのです」と。適正量に差はあるのでしょうけれど。
運動する前にはエネルギー化しやすい糖質を補給してから運動を
運動や労働の種類にもよりますが、昔の肉体労働者はドカベンで質素なおかずで筋肉隆々としていました。
しかしながら大量の米は胃に負担がかかるため、沢山食べられないという声をあげる人も考えられます。
そんな人は回数を分けて、しかも和菓子やサツマイモ、うどんなどを利用すると効率良くブドウ糖を得ることができます。
環境が許す中で上手くエナジー補給しましょう。