やせなくなった女性たち
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やせなくなった女性
私が指導した女性で以前食事のコントロールで痩せた体を手に入れたことがあるのに、すっかり変わり果てた自分のフォルムを切ながっている人がいます。
とはいえ、食べている内容は以前痩せた時とは異なり、高脂肪の料理や食品は食べないにしても、主食と副食の比重は決してベストとは思えませんでした。
しかしながら彼女の言うように更年期や大病したことが原因でホルモンバランスの崩壊が災いしていることも否定できなくもあります。
そればかりか彼女が痩せていた頃は長時間激務をこなし、勤務時間外は恋に奔走し、現在とは比較にならないくらいエネルギーを消費していました。
運動で消費するエネルギーは思いのほか少ないと言いますが、激務や人間関係、運動を含めて、それらの活動が多くなると脳で消費するエネルギーも膨大なものとなります。
つまりそれらがなくなった彼女は多くのことに興味を抱いて学ぶ機会が増えたとはいえ、エネルギー消費はかなり少なくなっているに違いありません。
私が継承する澱粉を主食とする伝統的な日本型食生活を基本とすればそういった更年期や大病によるホルモンバランスの影響を受けにくいという概念がありますが、実際以前師と仰ぐカリスマの膝元にいて十分理論を掌握している女性で、痩せられないことが不思議でならないスタッフが何人か在籍していました。
私は「彼女らはきっと陰で理論に背いた量や食品を口にしているのでは」と疑いの目を向けていたこともありますが、最近「ホルモンバランスが乱れていると何をやっても痩せない」というキーワードを頻繁に目にする機会が増え、食事だけではホルモンバランスの均衡を保つのは難しいのではないかと思うようになってきました。
しかし、これから新たに恋をしようとか嫁に行こうというわけでもなく、残りの人生を体を壊さない程度に美味しいものを食べ、楽しい時間を過ごせれば痩せなくても良いかななどと諦めに似た言葉を聞かされるようになり、それも「さもありなん」と思い、食事を見直すように強くは言えませんでした。
やせるGLP-1ホルモン
「GLP-1ホルモン試してみる?」と思わず聞いたこともあるくらいですが、「ますます体内で作れなくなる」「一生飲み続けなければならなくなる」「不自然な形でホルモンを投与すると新たな体調不良に見舞われる」などの未知なる現象が自分に降りかかる可能性を憂慮して、首を縦に振ることはしませんでした。確かに彼女の言う通り安易に宣伝文句に翻弄されて、真実を見失っては本末転倒です。
バランスの良い食事
朝、昼は澱粉を主食におかずは少なくというバランスが理想で不足感は主食で調整するのが望ましく、夜については朝と昼と同じでも悪くはありませんが、副交感神経が優位になる時間だけに体の素材となりうる肉や魚や卵、大豆製品をとっかえひっかえ多過ぎないように朝昼よりは比重を多くします。言い換えれば、夜はおかず中心に主食は本能のリクエストに委ねる食べ方をすればバランスが取れた食事になると言えましょう。
理想的な腸内細菌バランス
澱粉を主食とする伝統的な日本型食生活は腸内細菌が理想的な状態で棲息し、たんぱく質が足りなくてもアンモニアを回収してたんぱく質を作ってくれるので、たんぱく質の不足を心配する必要はないでしょう。
カロリーなんか忘れなさい
私が師として仰ぐ美のカリスマが上梓したことがある本のタイトルです。
「カロリーなんか気にしないでガンガン食え」という意味ではありません。
更年期を迎えてホルモンバランスを崩した人たちは昔ながらの日本の食事を…と薦めながらもホルモンの材料となるたんぱく質をバランス良く摂るようにとWeb上でお医者様が指導しています。
しかも、カロリーまで表示させています。私が長く在籍した会社ですらそうです。
体やホルモンにするためのたんぱく質はエネルギーにしたら体構成の素材としての性質を失います。
副交感神経の優位になる夕方に食べた場合のたんぱく質が吸収して体たんぱくになる可能性のグラムを示すなら解らなくもありませんが、それ自体難解と言えましょう。
仮に全部エネルギーに使われた場合、エネルギーにするための特異動的作用で失われるエネルギーがいかほどで、味付けに使われた糖類がその作用のエネルギー源として使われたかなど考えると煩雑さを極めます。
まとめ
サツマイモを主食とするパプア現地人の裸族が一日2食で筋骨隆々としていることを考えると質素こそ理想のバランスに思えますし、ホルモンバランスを主張するご婦人がたもそこまで食事を質素にできますかと問いたい。