Cobaringの若返る健康法を伝授!

伝統的な日本型食生活を腹八分目食べることで瘦せられるばかりか健康を維持することができる簡単で経済的な若返る健康法です。

和麹づくし雑穀生酵素?

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口に入れる酵素の話

自分のサイトに張られた広告にケチをつけるわけではありませんが、最近「和麹の生きた酵素が体内まで届く和麹づくしの雑穀生酵素」という広告を目にする機会を得ました。
私の師、私の継承する食養理論の提唱者は体内に食品を通して酵素を取り入れることの無意味さを機会ある毎に話していました。

酵素の役割

肉を柔らかくするためであるとか、味を良くするためなどのように食品に対して食味向上を目的で、体に入れる前の食材に酵素の力を利用することは大いに考えられますし、その効果はよく知られています。
しかしながら、良質の麴には30種類以上の酵素があることを謳っていてあたかもその酵素が体の中で何かに作用するが如く酵素の多さを強調しています。
糖の分解酵素にしてもたんぱく質の分解酵素にしても脂質の分解酵素にしても、もともと人間が持っているものというばかりでなく、食事を通してそれらを取り込むという事は、それらの働きを利用する前に胃や膵臓、小腸などの器官より分泌される消化酵素によって消化され、つまり酵素というたんぱく質は分解されて効果を失ってしまうのでそれらの存在を誇らしげに語るものではないという事になります。

和麹の良いところ

とはいえ、酵素の働き以外にも捨てがたい優れた側面がありますのでそこをクローズアップしていただければ宜しいのではないでしょうか。
26種類の雑穀米からできているというそれは酵素の力を前面に出すのではなく豊富なビタミン(ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB3)やミネラル(Fe、Zn、Mg)、或いは腸内において有益な善玉菌を増やしてくれるということにフォーカスし、健康面において有益であることを謳えば良いのではと独り言ですが言わせてください。

納豆菌・柿由来酢酸菌・すんき漬けナノ型乳酸菌・日本酒酵母

いずれも菌で、食品製造には欠かせないものですが、体に対しては食品製造時にもたらす効果がそのまま私たちの体に発揮されるわけではありません。
納豆菌は熱にも酸にも強く、腸まで生きたまま届くとWeb上の多くの情報提供で確認できますが、どの菌に対しても生きていても生きていなくても腸内で善玉菌の餌となりますので生存率はそれほど重要ではありません。
和麹との相乗効果についても謳われてはいますが、体内で消化酵素の影響を受けて、それぞれの酵素の働きは発揮せず、善玉菌の餌になることだけを有難がって食べるのもいかがなものでしょう。要らぬ考えでしょうか。

223種類の野菜や果物を熟成発酵させて生の酵素をさらに強化?

揚げ足を取るわけではありませんが、これについても意味が解りません。
発酵食品が食材や微生物が持っている酵素を利用して出来上がるのはよく知られていますが、野菜や果物を熟成発酵させて、新たに体に有益なビタミンB群が得られるとか、腸内で善玉菌を増やして免疫力をアップさせることができるというならば、ポピュラーな情報かとは思いますが、生の酵素をどうやって強化するのでしょうか。
もちろん私の専門外で浅学の為、私が知らないだけなのかもしれませんが、繰り返し申しますと、酵素はたんぱく質なので食べても器官の消化酵素の影響で分解されてしまうので本来酵素が持つ働きは失ってしまいます。
サプリ程度の量でしたらエネルギーとして利用されても肝臓や腎臓への負担は多くないかもしれませんが、経口するならば糖類やビタミン、ミネラルが希望的なのではないでしょうか。

いずれにしてもぼんやりとしたイメージだけで購買意欲を刺激され、安易に利用しないよう、購入する前によく調べて納得してから購入することをお勧めします。