陰陽食品の正体
oO☆゜.。+o●☆.。+oO☆.○。o∞○。○o’●oO☆゜.。+o●☆.。+oO☆.○。o∞○。○o’●
今から40年前
私がやせる目的でダイエットを始めた40年ほど前、食べ物には陰性と陽性があるという学説があるのを知りました。
当時はその説の真偽のほどについては検証する気概もなく、そのまま受け止めていました。
陰陽の食品
地上の上に向かって成長するものを陰性の食物、生体には水分代謝を促し、体温を下げる働きがあるということでした。
季節感を失った現代の食品市場ですが、元来は南国で生息する水分の多い食品に陰性のものが多く、涼しく過ごすには利にかなった食品といえます。
現在では暖かい部屋で南国のフルーツや冷たいスウィーツという構図が決して珍しくない時代を迎えました。
一方で陽性の食品は地下に根を伸ばす、土中で生息する食品に多いといいますが、出回っている陰陽の食品分布図では「?」という陰性の位置にその食品が鎮座していました。とはいえ、その食品素材は加熱調理しなくては食べることはできず、加熱調理をすることで陽性に転じていたのです。
つまり寒い地方に生息する食べ物は陽性のものが多く、水分が少なく、エネルギーを生産するものが主流となり、体温を上げる、寒さから身を守る食品と言えます。
陰陽の判断は提唱者で異なる
陰陽の食品の分布を示した図表が巷に出回っていますが、作成者所謂提唱者によって若干の差異が生じています。
ぶっちゃけ本サイトの食養理論から考えればそんな差異など全く問題になりません。
しかも陰陽の食の理論の提唱者には陰性の食品には、自らの身を害虫から守る毒素や残留農薬の存在があることを敬遠すべき理由としてあげ、陰陽の学説抜きでも回避したほうが良いものをあたかも自分の提唱するオリジナルであるがごとく滔々と述べています。
伝統的な日本型食生活
多くの陰陽食品提唱者の多くは陰陽の食品を上手に組み合わせて自分の体調をコントロールしたり、調理で陰陽を調節して体温をあげ、病気になりにくい体を作りましょうとでもいうのでしょうか。
とはいえ、抵抗力アップを目論んで体温を上げるべく陽性の食品を積極的に食卓にのぼらさせるとチョイスの食品によっては肝臓や腎臓に負担を強いることになって、最悪の場合は脳梗塞や心筋梗塞などを引き起こしかねません。
つまり本サイトの澱粉を主食とする伝統的な日本型食生活で朝昼はご飯中心に少ないおかず、夜は肉や野菜を足して…こういう食生活を送っていけば、陰陽のバランスはともかくとして、健康的な食生活が送れるのです。
後発のGI値理論
低インシュリンダイエットが世に出てくる頃には陰陽理論はあまり耳にしなくなりました。
それは自分だけなのかもしれませんが、今から15年ほど前でしょうか、ご法度とされているはずの炭水化物を食べながら糖尿病を治療したり、体重を減らすことができたりという低インシュリンダイエットが台頭してきました。
私が継承する食養理論を低インシュリンダイエットから解釈することは大いに可能で、油に対して寛容でなければ第二のお勧めダイエット法として推薦したいところです。
さて陰陽の食養理論と同様どちらかに片寄った場合は反対の食品を意識して摂取するというのが常套手段といえますが、低インシュリンダイエットにおいても同様のことが言え、高GI値食品を食べる場合低GI値食品を組み合わせることで全体のGI値を下げることが可能となるというのが食の共通認識といえそうです。
どんな新しい食の理論が台頭してきても脳と神経のエネルギー源はブドウ糖である事実を忘れなければ、それが信頼のおけるものか判断が狂うことはないでしょう。