栗でやせる?
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永遠のテーマ?
人間にとってやせた状態をキープする、もしくは太っていた体から自分を解放する(解消する=やせる)というトピックは50年以上前から現代に至るまで常に世の中からなくならない継続して囁かれるテーマの一つであることは言うまでもありません。
三白の害?
以前は三白の害として白米、白砂糖、精製塩が健康被害の諸悪の根源のごとく悪者にされ、さらに蛋白質神話がもて囃されるようになりました。
1970年の頃の私は背も低く、強いコンプレックスから背を伸ばすサプリメント「アミノ酸リジン」なるものを母親を口説いて購入していたことがありました。
私の母親は「○◆おじさんはご飯と野菜ぐらいしか食べていなかったけれど背は高かったよ」
とこぼしておりましたが、私の希望を汲んで幾度か購入してもらったことを記憶しています。
1975年頃の食事で健康?
最近Facebookのどなたかがシェアしてくれた記事の中で1975年当時の日本の食事を何日間か継続してもらうという実験を行ったところやせて健康を示す血液データが得られたという結果が報告されていましたが、実際その当時の食事はもっと近代化も欧米化も進んでいておよそ伝統的な日本型食生活のような質素なものではありませんでした。
とはいえ、ご飯を主食に味噌、醤油、魚、根菜類、緑黄色野菜という伝統は受け継いでいたので、かなり副食の比が高かったにせよ、良い結果に導けたのでしょう。
主食と副食の逆転!?
1975年当時はすっかりハイカラな料理も増え、油脂を使った料理は多かったことを記憶しています。
私も鶏の唐揚げ大好きでしたし、テレビではインスタントカレーやカップ麺のコマーシャルも珍しくなかったように思い出されます。
別の記事の中でも触れましたが、1975年を過ぎた頃から(正確には1970年くらいから既に始まっていたと思いますが)弁当箱内の主食と副食の割合が逆転するという奇妙というか、私の目には羨ましく映った現象が見られるようになりました。
鈴木その子の“やせたい人は食べなさい”が一世を風靡
いずれにしても歴史は繰り返されるではないですが、誤った食事バランスが彼の鈴木その子氏によって是正されたかのごとく、お米を中心に炭水化物や伝統的な和菓子に注目が集まるようになりました。
繰り返される歴史
さらに、GI値の低い食品を献立に組み入れることで血糖を安定化させる低インシュリンダイエットの出現で、もはや炭水化物は恐いものではないと拍車をかけてくれたのはありがたいのですが、これを曲解して、血糖をあげない方が良いなら糖質OFFが良いだろう、さらにはAGEが多くの病のトリガーとなるから糖類は摂らない方が良いだろうなどと大衆を煽ります。
結局十分近代化欧米化の進んだ1975年頃の日本の食事ですら健康的にやせられたなどと報じられると、一体どこに辿り着きたいのかと目が離せない感は拭えません。
栗で美しく変身した女性がいた
タイトルとかけ離れた内容になりつつありました。
恐らく30年ほど前だったと思いますが、タモリさんの冠番組「笑っていいとも」のあるコーナーで仰天のビフォーアフター的なものがありました。
その中で多くの人が驚きと賛辞?の声で響めいた人が紹介されたのです。天津甘栗を食べ続けて肥満から解消され、美しく別人になったという若い女性が映し出されたのです。
まとめ
私は「さもありなん」と思いました。
伝統的な日本型食生活とは言えなくも、炭水化物(糖質&繊維)やビタミン、ミネラルを豊富に含み、徒に調味しなければ脳や神経も喜ぶ理想的なエネルギー源だからです。
その後も色々なダイエット法が出ては消え、消えては新たに出現しを繰り返しておりますが、「栗でダイエット!」みたいな方法は脚光を浴びることもなくなく、「笑っていいとも」で響めいた人達の記憶から消えていったに違いありません。
それにしても栗でやせられたらびっ栗でしょうね。