ダイエットとはいえ別腹？

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別腹とは？

別腹とはなんでしょう？ダイエット中には敬遠すべきNGワードともいえましょう。元来お腹いっぱいでも好きなものなら
「それは別腹だよ」
といって食べてしまう都合のいい言葉だからです。
しかしながらダイエット中は多くの場合は満腹まで食べることは少ないので（？…満腹ダイエットってどこかにあったような気がしますが）、別腹でなくても普通に食べれてしまいそうな無縁の言葉といえましょう。

ドカ食いと別腹の違い

ただ、ドカ食いの時の異常な食行動と別腹は何か関係があるのでしょうか。
調べによると別腹は満腹の状態でも、好物を見た途端に、胃から十二指腸につながる前庭部が活発に動き、胃の上部にわずかな空きをつくるということなのです。
つまり別腹は、胃の予測調節によって作られるのです。

胃の蠕動運動は、効率よく消化活動をおこなうために、食事の前、すなわち空腹を感じた時から開始されています。食事の前に行われる蠕動運動を「予測調節」といいます。
「予測調節」は、血糖値が低下したという信号が摂食中枢に伝わることで起こります。
満腹で起こる「予測調節」は、好物を見たときの視覚情報が大脳辺縁系に送られ、摂食中枢を興奮させることで起こる反応です。

別腹は習慣化する

「別腹」によって満腹状態でデザートを摂ることが習慣化してしまうと、満腹を感じにくくなります。食欲には生理的、心理的に複雑な要因がありますが、化学的な要因としてブドウ糖だけではなくレプチンとの関係も深いといわれています。

鈍麻になる感受性

食事を摂ると脂肪細胞から満腹中枢を刺激するレプチンというホルモンが分泌されます。これが血液にのって満腹中枢を刺激することで、満腹感が得られます。
ところが脂肪細胞が肥大化すると、脂肪細胞から分泌されるレプチンの量も増加します。
大量のレプチンがが放出されることによって、脳にあるレプチンを受け取る受容体が正常に機能しにくくなります。つまり感受性が弱くなるのです。

感覚特異性満腹

お菓子に限らず、塩辛いものでも、大好きな食べ物であったり、脂っこいものを食べ物を食べた後にさっぱりしたものを口にしたくなるときのように、食感や味覚の違いを求めることによって感覚特異性満腹と呼ばれる「別腹」が作られることがあります。

デザートの由来

デザートの由来はヨーロッパの食習慣から。西洋料理のコースメニューには、血糖値を上昇させるごはんやパンなどの炭水化物料理が少なかったため、食後に甘味の強いデザートを食べることで、満腹感を得やすくしていたということが考えられます。

澱粉を主食とする伝統的な日本型食生活が一番

つまりレプチンを正しく分泌させ、正しく受容体が機能し、正しい食欲で必要以上に脂肪が蓄積しないようにエネルギー代謝が行われるのが理想であって、それには米飯中心の伝統的な日本型食生活一役を担ってくれるのです。

その理由についてはレプチンには植物性タンパクが有効とかビタミンEが必要とか伝統的な日本型食生活と関連付く要素が少なくありませんが、何よりも脳が正しく機能するため、各器官の働きも本来あるべき姿を醸してくれるのです。