Cobaringの若返る健康法を伝授!

伝統的な日本型食生活を腹八分目食べることで瘦せられるばかりか健康を維持することができる簡単で経済的な若返る健康法です。

ダイエットでアレルギーが軽減?

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私が継承する澱粉を主食とする伝統的な日本型食生活でアレルギーの症状が現れにくくなった例がたくさんありましたので、食事とアレルギー症状の出現は大いに関係があるということについて話を進めたいと思います。
この微妙な表現を用いるのは、基本アレルギーは完治するものではないという説を尊重しまして、アレルギーとしての素質は持っていながらも、症状が出にくくなった例があるからなのです。
そこで、アレルギーについて少し振り返ってみます。

アレルギーとは

アレルギーとは異物が体内に進入した場合「IgE抗体」を作りだします。これが科学物質を保有するマスト細胞と結合し、有害な物質が「IgE抗体」に触れたときマスト細胞を破裂させヒスタミンなどを放出させます。
このヒスタミンは知覚神経や血管を刺激し、体内から異物を排除しようとし、くしゃみ・鼻水・目のかゆみといった症状を引き起こします。ところが免疫システムが過剰に反応してしまうと人間に無害であるはずの花粉に対してもIgE抗体が働いてしまうのです。つまり花粉症は免疫システムの過剰反応によって起きるのです。

免疫システムの過剰反応の要因

①清潔指向…戦後、日本はDDT散布による寄生虫の駆除など清潔な社会を築き上げてきました。寄生虫が流行していたころ、我々の体内には寄生虫を排除しようとするIgE抗体が大量に存在していました。清潔の社会が築かれ、現代では寄生虫が極端に減少するとともに寄生虫のIgE抗体も減少していきました。その替わり花粉に反応するIgE抗体が出現してしまい、無害である花粉を攻撃するようになったと言われています。
② 都市化…高度成長期をさかいに急速に都市化が進み、道路は次々とアスファルトによって舗装されていきました。土のなかにしみ込むはずの花粉が大気中に散乱することになってしまったのです。よって人体に多量の花粉を吸い込ませ、免疫システムを過剰に反応させたのです。
③スギ花粉の増加…林野庁(FORESTRY AGENCY) の調べによると、花粉症出現の1960年には人工林のスギ・ヒノキの分布割合は全体のうち58%しかなかったが、1995年には76㌫にも増加しました。これはスギが他の樹木に比べ加工しやすいといった理由で、大量ににスギを植林するようになったからだといわれています。スギが増えたことで飛散するスギ花粉の量も増加し、免疫システムの過剰反応を起こす要因となりました。
ところが最近増えている乳幼児の花粉症は上記の3つの要因では説明がつきません。というのは3歳未満の乳幼児が短期間のうちに過剰反応を示す量の花粉を体内にためることは非現実的です。このことから花粉症になるのは早くても3歳以降であると考えられてきました。そこで乳幼児に花粉症が増えた要因として考えられるのは“遺伝”と考えられています。花粉症の親から生まれた子供はアレルギー体質を引き継ぎ、花粉症になる可能性が非常に高いといわれています。このことは「両親共にアトピー性皮膚炎を発症していると30~60㌫の確率で子供に遺伝する」という研究報告があるからです。

アレルギーと遺伝

現在5人に1人の割合で花粉症がいるといわれていることから、両親が花粉症で子供達へアレルギー体質が引き継がれる確率も高くなってきているといえます。すると、大量の花粉が体内に入り込まなくとも花粉症を発症してしまうと考えられるのです。
現在増えている乳幼児の花粉症は親から遺伝によってもたらされた可能性が高いといえます。

アレルギーマーチ

さらに驚くことにスギばかりでなく、ブタクサ(キク科。花粉飛散時期:7~10月、生息場所:空き地、河川敷など)やヒメスイバ、クリ、イネなどの夏に花粉が飛散する植物の花粉や、秋に花粉を飛ばすヨモギ、オヒシバ、シロザなどの花粉で花粉症を引き起こし、1年中花粉症に悩まされるケースも増えてきているという。とくにセイタカアキノキリンソウ(セイタカアワダチソウ)などは花粉症を引き起こしやすい要注意植物として挙げられています。冬にも花粉症の要因となる植物が存在します。ウメ、ツバキ、イチゴ、キクなどです。

スギ花粉症の人は他の花粉症を併発しやすいともいわれています。
これはアレルギーマーチといって、複数のアレルギー症状を次々と引き起こしてしまう状態のことで、アレルギーの原因物質が違っていても、そのメカニズム自体は非常に似通っているため、一つでもアレルギー性疾患にかかっていると他のアレルギー症状を引き起こしやすくなる
のです。



つまりスギ花粉症に悩まされている人は体内でIgE抗体が作られやすくなっています。すると他の花粉に対しても簡単にIgE抗体を作ってしまうようになるのです。
なぜ現代になって様々な植物がアレルギーを引き起こすのかは、いまだ解明されていません。

アレルギー対策

花粉症治療は抗ヒスタミン剤で症状を抑えるといった方法が一般的ですが、副作用として眠気が強く出ます、花粉が飛散する1週間前から服用しないと防ぐことができないなど、デメリットも多いのです。そこで新たな花粉症治療法が注目されています。

①急速減感作療法…元来減感作療法とはアレルギーの原因となる物質を注射することで免疫システムを改善し、アレルギー症状を防ぐというものですが、個人によって注射する量の判断が難しく、長期治療を必要とするためあまり実用時とは言えませんでした。ところが昭和大学医学部第一内科の足立満教授と同美濃口健治博士の率いる研究チームによって“急速減感作療法”が確立されたのです。これは5日間にわたり急速にアレルギー物質を体に注射することでアレルギー物質に対し体を慣れさせるというものです。すると少量のアレルギー物質ではアレルギー反応を起こさなくなるというものです。治療を受けた花粉症患者の70㌫が症状を起こさなくなったそうです。
② レーザー治療…花粉によって敏感になっている鼻腔の粘膜をレーザーで焼いて花粉との接触を防ぐという方法があります。鼻腔内でアレルギー反応を起こす場所にレーザー光線を当てると粘膜組織が飛散します。すると1週間後に新しい粘膜が再生されます。以前よりも厚い粘膜組織ができあがり、花粉に対してアレルギー反応を起こしにくくなるというものです。
ただし新しい粘膜が再生する前に花粉が取り込まれてしまうと 鼻水などの症状が起きてしまうことがあります。そのためできるだけ花粉症のシーズン前に治療することが推奨されています。

アレルギーと食生活

花粉症を防ぐには花粉に接触しないことが一番ですが、その他に食生活の改善と自律神経の働きを良くすることが挙げられます。
花粉症を引き起こすIgE抗体はグロブリンというタンパク質が成分です。このグロブリンはステーキなどの肉類に多く含まれており、大量に摂取すると体内で必要以上のIgE抗体が作られてしまうことが近年の研究で明らかになってきました。さらに肉食中心の食生活を送っている人はアレルギー反応を起こしやすく、魚中心の食生活を送っている人はアレルギー反応を起こしにくいという結果が出ているそうです。マグロやサバなどの魚にはエイコサペンタエン酸というグロブリンの生成を押さえる作用をもった物質が豊富に含まれているからだともいわれています(摂り過ぎの害も報告されていますが、普通に食べる量では問題はなく、食べ過ぎに気を付ければよいのです)。とはいえ、澱粉を主食とする伝統的な日本型で脳と神経のエネルギー源であるブドウ糖が正しく供給され、副食も摂り過ぎないことで、自律神経の働きが良くなり症状が軽減されたのでしょう。

自律神経の働きを良くするには

花粉症は自律神経の働きがよくないときに発症したり、悪化したりする。自律神経の働きを良くすることで花粉症の発症を予防できます。乾布摩擦や冷水摩擦、薄着の習慣など皮膚を鍛えることも有効と言われています。これにより、自律神経の副交感神経が働き鼻づまりなどが緩和されるそうです。
さらにストレスは自律神経の働きのバランスを崩すためストレスをためないように心がけるべきです。いずれにしても食事の力が大きな要因となりますので何が正しいかを見極める目が大事になってきます。

スギ花粉の飛散を防ぐ根本対策

余談ですが、一方ではスギ花粉の飛散を防ぐ根本的な対策も進められています。鳥取大学農学部の研究チームがウニコナゾールPというスギ花粉の雄花に散布すると花粉を作らないことを発見しました。これが普及すれば、花粉の飛散を防ぐことが出来る時代が来るかもしれないといわれています。
今なお、花粉症を根絶する研究が続けられています…。